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【知っているとお得かも】癒やしとは何か?

2021/05/18
 
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 私はKindle作家の浅岡家山といいます!  このブログでは『やさしさ』や『物語技法』『Kindle本』などの皆様に役立つ知恵を、色々な形で発信していきます。
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 今日は癒やしについてお話しましょうか。

 前に「良い人間関係の特徴」という記事を書いたと思います。その中に、良い人間関係は癒やし合うとありました。

 その人間関係を続けることで癒やし合えるわけです。最高の関係だと思います。
 でも意外と知らない人も多いかなと。癒やし合う関係とはどういうものかを知るというのも有益かなと思ったので今日は癒やしがテーマです。

はじまりはじまり~♪

ブログを読むの億劫だという人は動画をどうぞ。内容はブログと同じです。

 

目次

癒やしとは存在の肯定である

 まず癒やしとはどういう構造でできているのかを説明しましょう。ここではセラピストとクライアント(カウンセリングを受けに来た来談者)の抱えているものについて言及します。
 癒やしを行うセラピストには辛い過去があるものです。たとえばセラピストは、過去に母親から「おまえなんか産むんじゃなかった」と存在を否定される言葉をかけられ自分には価値がないと思い込んでいるとします。そしてその辛さを今も記憶していて持っていると。
 また、クライアントは現在、辛い状況にあるものです。たとえば両親から頭が良くて成績の良い姉と比べられて、家庭に居場所がないと

 セラピストはクライアントの話を聞きながらなんとなく理解できるわけです。
そして自分の過去に置かれた体験をもって、クライアントの気持ちに共感すると。すると粘り強くクライアントの話を聞いていくうちに、クライアントは無意識に行っていた「このセラピストは本当に信用できるか」という品定めを終えて、このセラピストは信頼できるとわかると、もっとも弱い自分を打ち明けようとします自分が持っているネガティブな思い込みを口にするんですね。
 セラピストはそれを聞きながら、最後にこう言うでしょう
 「私の目から見ればあなたは優秀だと思いますよ。たとえあなたの両親がそう言っても、私の目にはそう映りません」とか「それはあなたが思い込んでいるだけで、私にはそう感じないから大丈夫ですよ」と。
 すると、クライアントは今まで自分は駄目な人間だと思っていた考えを、そんなことはないんだ、自分は十分、優秀な人間なんだと過去の記憶を書き換えることになります。
 つまり、クライアントはコンプレックスなどの弱い自分を肯定されて癒やされたわけです。
 というのも、もっとも弱い自分は、過去に傷つけられたのから、もうあんな体験をしたくない、だから表には出さなかったのです。
 普段はそんな辛い体験はなかったことにしたり見なかったことにするのですが、その気持ちは隠せず、日常生活を困難にしました。

 しかしセラピストと接するうちに「この人は安全だ」「信頼できる」とわかり、辛い体験をを口に出しました。そして表に出してセラピストに肯定されたことで、自尊心が高まったわけです。子供の頃から親に蔑ろにされて存在を否定されて生きてきたのをセラピストから肯定されたことで癒やされたのでした。
 そして「あなたのおかげで癒やされました、ありがとう」とか感謝の言葉を言うわけです。

 それに対してセラピストにも影響があります。たとえば前記のようにセラピストは過去に「お前なんか産むんじゃなかった」と存在を否定されました。辛い体験をしているのです。
 でもクライアントから「あなたのおかげで癒やされました、ありがとう」と言われて、クライアントから存在を肯定されたのです。つまりクライアントの感謝の言葉により、母親から否定されて自分には価値がないという思い込みを「あなたのおかげで」という存在の肯定により自分には価値があるという過去の記憶の書き換えることに成功したわけです。これが「他人を癒やすことで自分が癒やされる」という体験です。
 言い換えると、クライアントの思い込みを書き換えることで、セラピストも思い込みを書き換えることができるのです。こういう関係って良いですよね。

 わかりやすく公式で表すなら、

 セラピスト「お前なんかいらないと言われた過去、自分には価値がないと思い込んでいる」=クライアント「親から阻害されている現在、家庭に居場所がないという思い込み」

 セラピスト「あなたは優秀だと思いますよ」=クライアント「あなたのおかげで癒やされました」
 こうやって、相手を肯定することでお互いに思い込みを書き換えることになり癒やされます。

癒やし合うと相手に恋愛感情を持ちやすい

 セラピストもクライアントもお互いが辛い現状や過去を持ちます。それをお互いが結果的に愛情のある言葉で癒やし合います。すると、それがもっとも弱い自分を愛を持って肯定することになり、恋愛感情に発達するわけです。だからセラピストとクライアントがそのまま結婚することは多々あります。どうしてもお互いがそれまで誰にも見せていなかった思い込みをその人だけに打ち明け、肯定されることで特別な感情を持ちやすいのです。そうならないように様々な対策がされていますが。

 裏を返せば、もし好きな人と恋愛関係になりたいのなら相手が弱っているときに、相手の弱さを受け入れ、愛情を持って肯定するといいでしょうね。するとお互いが癒やされます。愛情を持って相手を受け入れるのが秘訣です。

恋愛と共通する点

 セラピーは恋愛と似ているところがあります。愛情の欠如をセラピーで補充するからです。たとえばエステなども体に直接、マッサージすることで癒やすわけです。
 相手の弱ったところや傷ついたところを受け入れ、愛情をもって回復させるからです。恋愛もそうですよね。初めはお互い、相手の良いところばかり見ていますが、次第に愛情の交流をするうちに、相手の弱さも愛すようになります。そのとき、相手が過去の辛い体験を口にしてそれを受け入れることでお互いが癒やされます。お互いがかけがえのない相手だとわかり、深い愛情を感じ合うと。

まとめ

 今日は癒やしの構造について解説してみました。
 ポイントは、二人がお互いに肯定し合うことで思い込みを書き換えるところでしょうか。そこが秘訣かなと思います。そこが理解できると日常生活で行ったり、物語にも応用できるでしょう。

今日はここまで!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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