【おすすめ】小説家を目指すなら、写本をしないと損ですよ。文章力up、構成力upのための小説の写本のやり方とやる意味

2019/10/20
 
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 私はKindle作家の浅岡家山といいます!  このブログでは、『やさしさ』や『小説技法』『Kindle本』などの皆様に役立つ知恵を、色々な形で発信していきます。
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物語が書きたくても書けない方へ 

物語を書けるようになりたくないですか?

手っ取り早く上達したいなら写本が一番!

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写本の具体的な話に入る前に少しだけ私の体験談をお伝えします。

私はある小説講座を受けていた頃、作品を作る際、何を書いていいかわからずとにかく思いついたことをそのまま書いていました。そして先生から酷評される失敗作ばかり作っていました。

書いても書いても厳しく言われ私は必死になって書きました。でも最後まで良い作品が書けませんでした。

その後小説講座を辞めてこのままだと駄目だ、ではどうしたらいいか? どうしたら上達するか? 何が足りないのか?と考えました。そんな風に悩んでいたときに写本を知り、試してみようと思って実行しました。

すると写本をしながら伏線や謎や前振りなどの物語技法が文章に仕込まれていることに気づき、その技術を言語化したりまとめることで深い理解につながりました。その結果、技術を身につけることが出来ました。

小説講座を受けていた頃よりも私の技量は数段、上がったと自負しています。

写本は作者の意図を見抜く作業です。そして作品で使われている技術を身につける助けになり、技術を自分のものにすることで文章力、構成力、キャラクター力を伸ばすことができます。

また目的を持って作品に取りかかるようになり独りよがりな文章や構成が減ります。そして、自信を持って執筆できるようになるでしょう。

小説家の村田喜代子さんは『名文を書かない文章講座』という本の中で写本のことを「昔から多くの人々がやってきた練習法だけにあなどれないものがある」と紹介しています。写本はプロの作家でも行うもので、一定の効果があるのです。

ちなみに他の作家さんで写本をしていたり勧めていたりする人もいます。

引用文献 村田喜代子(2000)名文を書かない文章講座 葦書房有限会社 p242-244

物語の書き方がよくわからないという方はぜひ写本を試してみて下さい。

上達したいなら写本が一番です!

では具体的に写本とはどういうものか見ていきましょう。


本文を読むのが億劫な方は動画をどうぞ。内容は本文と同じです。

写本の二通りのやり方について

写本は大きく分けて二通りのやり方があります。

まず一つはパソコンに文章を打ち込んでいくやり方です。この方法は小説の構造や文章の構成などを分析するのに向いています。

たとえば文章を打ち込みながらその文章はどういう意図や工夫がされているのか分析してメモしていきます。それを繰り返すことで、たとえば伏線がありその後の伏線の回収を知って、こういう風に伏線を貼ればいいのかと気づき自分の作品を書く場合の参考になります。

また謎が提示され、誤誘導され、終いに謎の解明がされることがわかるとこういう風に謎や謎の解明をすればいいのかと気づけて構成の理解につながります。

またその小説家の文章の意図がわかり、良い文章を書くポイントに気づき文章力の上達にもつながります。

良いことずくめです。

続いてもう一つの原稿用紙に鉛筆で書いていく写本を紹介します。

この方法は原稿用紙に鉛筆で書いていくことで、文章のリズムや長短などを体で覚えるのに向いています

原稿用紙に書きこむ場合、一行が二十のマス目で区切られているため自然と、文章の長さを感覚的に調節できるようになります。

たとえば文章の長さを調整するために複数の単語から適したものを選んだり、頭韻のために単語を選んだりこのくらいの内容を書くためには、どのくらいの行数が必要なのかなど、長さの感覚を覚えて文章に反映させることができます。

これは五七調の文章を書く場合などにも有効です。五七調の文章を写本をすることで、感覚を覚え書く際に役立ちます。

写本によって身に付くこと

写本をすることで身に付くことを一つ一つ説明していきます。

作文のルールがわかる

作文のルールとは、たとえば冒頭の文章は、一マス下げるとか「」を使うときは改行をするとか、「」のなかで会話の文末に○をつけないとか。

会話の文末に○をつけないというのは、たとえば
「こんにちは。今日も元気です。」のように文末に○をつけるのは間違いです(昭和初期の文豪や吉本ばななさんのように文末に○をつける小説家もいますが文末に○をつけないのが現在は主流となっています)

「こんにちは。今日も元気です」が正解です。

正しい日本語を覚える

西谷史さんの『ライトノベルの書き方の教科書』 に書かれていたのですが西谷さんが受け持つ小説講座の生徒さんが間違った言葉づかいを記憶していました。

作品を書くとそのまま間違った言葉づかいで書いてしまい、注意してもなかなか治らないので村上春樹などの文章の上手な作家の写本をさせたところ言葉づかいが治ったそうです。

参考文献 西谷史(2013)『ライトノベルの書き方の教科書ⅠⅡⅢ』 秀和システム

視点の使い方がわかる

視点は一人称の視点と三人称の視点があります。

小説家によって、どちらの視点を使うか分れますが、たとえば一人称の視点を身につけたければ一人称の視点の本を写本することでどういう言葉を使うか、どういう点に気をつければいいかわかると思います。

一人称、三人称、それぞれ特有の言葉遣いがあり、写本をすることで身に付けられます。

読みやすい文章とは何かがわかる

『発想法入門』という本に書かれていたことですがマインドマップという発想法によると、人間の脳は放射的に考えるようにできているそうです。

どういうことかというとAについて考えていたのがある程度、時間が過ぎると、突然、Bという考えのほうに移ってしまうということです。

つまりもともと人間の頭脳は論理的に考えるようにはできていないということです。

だから初心者が小説を書こうとして、頭に浮かんだことをそのまま書いていくと論理性のない支離滅裂な文章になります

プロの小説家の本はそういうことがありません。論理的にできています。

たぶん何百回と文章を書いていくうちに、矯正されて論理的な考えが書けるようになるのでしょう。

写本をすることで論理的な文章、読みやすい文章とはどういうものかわかっていきますし書けるようになります。

参考文献 星野匡 (1989)発想法入門 日本経済新聞出版社

小説の構成のテクニックがわかる

写本をしているとこういう風に伏線を貼るのか、そしてこうやって伏線を回収するのかとか、テクニックの存在に気付くと思います。

そこで終らずに、その構成の技法をメモしておきます。そしてさらにそれを膨らませる努力をしましょう。

伏線なら、メモを参考にして伏線の貼り方や回収の方法を、最低でも30個は自分なりに考えて、テキストファイルなどにまとめておきましょう。そうすれば作品を書くときに使えます。

文章のテクニックが身に付く

写本をすることで文章を書く感覚が身に付きます

それにより文章の長さの調整、単語の選び方、このくらいの情報を書くにはどのくらいの行数が必要なのかなど感覚が身に付き文章力を上げる勉強になります。

また学んだところで終らず、実際に例文を書いてみましょう。

一つの言い回しを最低でも3つ、例文を書く。それを毎日続けることで自分のなかにその言葉を自由に使いこなせる回路みたいなものができます。

回路ができたらその言い回しの練習をやめて、つぎの言い回しにチャレンジして下さい。

毎日、続けることで文章力が確実に上がっていきます。

写本は何冊ぐらいしたほうがいいか

だいたい5冊ぐらいです。

あるプロの小説家の講演会で聞いたのですがその方は5冊写本した後、新人賞に応募して最終選考までいったそうです。

それぐらい写本には効果があります。

ただし、私は写本する本は没した小説家の本を選んだほうがいいと思います。

何故なら存命の小説家の文章を写本すると、必然的にその小説家の真似をすることになりその小説家を超えることは難しいからです。

存命の小説家は作品を書き続けていることで、既に技術力があり、なおかつ今も作品を書いています。つまり綿々と力を伸ばしているわけでそこに初心者が挑戦しても追いつけないからです。

もし追いついたとしても今度は同じことを書ける小説家は二人は必要なし、と言われてしまいます。

なので存命している小説家は避けて、没した小説家の作品を写本して文章や構成の勉強をして下さい。没した小説家の跡を受け継ぎさらに技術を伸ばすことで新しい作品を生み出すことができます。

私が写本を通して気付いたこと

私が小説家を目指し始めた頃、小説の勉強をしようと思い写本がいいと知りました。でも半信半疑だったので写本の効果について調べました。

ある作家の本に「写すことで、描写をたくさんいれたところと、さらっと流すところの違いがわかった」と書いてありました。

そこから写本というのはその文章の役割みたいなものに気付いていく行為なのかなと思いました。

それで私は実際に写本をすることにしました。

山本周五郎の作品『さぶ』を原稿用紙に写していたら、あるときふと、書き手の意図を感じました。

あるお金持ちの家で主人公の栄二は娘たちの部屋に入れてもらい、新しく買った着物などを見せられます。
その際、娘の部屋の情景描写が書いてありました。

私はふわっと考えが、頭に浮かびました。

この情景描写は、ただ娘たちの部屋にいるから書かれたのではなく、娘たちの部屋の豪華な箪笥や持ち物を書くことで金持ちの娘であるということを伝えていると感じました。

つまり読み手に金持ちであるということを、情景描写で伝えていたわけです。

それがヒントになって私は一文一文、写本しながらこの文章はなぜ書かれたのかを考えるようになりました。

その後、原稿用紙に書くのは時間がかかるのでパソコンに打ち込むことにしました。

一文一文写しながら、それを分析していくと書き手の意図がはっきりわかってきました。

たとえば『さぶ』の冒頭の文章

小雨が靄のようにけぶる夕方、両国橋を西から東へ、さぶが泣きながら渡っていた。

引用文献『さぶ』山本周五郎 山本周五郎長篇小説全集第三巻p9 新潮社

という文章から登場人物がどこにいて何をしているのか。

いわゆる5w1hを書くことで、何が起きているかを明示して読者を物語の舞台へ導く意図があることに気付きました。

5w1hとはいつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)のことです。『さぶ』の本文では、なぜ、Whyと、どのように、Howが書かれていませんが。

また、続きの文章で、

双子縞の着物に、小倉の細い角帯、色のあせた黒の前掛をしめ、頭から濡れていた。

引用文献 山本周五郎 さぶ 山本周五郎長篇小説全集第三巻p9 (2013)新潮社

と書かれていて、さぶの格好からどんな仕事をしているか読み手に伝えていると感じました。

ここからわかることはプロの作家の文章は全て意図があって書かれているということです。

そして写本とはそれを見抜いていく作業だといえます。

また自分が小説を書くときにその意図を参考にして書くことで文章力や構成力が上がることに気付きました。

つまり自分の作品を書くときは、常に意図を持って書く必要があることがわかりました。

これが私が写本を通して気付いた点でした。

どうでしょうか。写本のやり方や効果が伝わったでしょうか。ぜひ写本をしてみて下さい。色々な気づきが起きて楽しく学べると思います。またお金もかからず、簡単にできて実力も上がりとてもお得な方法だと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

まとめ

○写本にはパソコンに打ち込む方法と、原稿用紙に鉛筆で写す方法がある。

○小説の構成や文章の特徴を分析するには、パソコンに打ち込む方法が合っていて、文章を体で覚えるなら原稿用紙を使う方法が合っている。

○写本をすることで身に付くことは、

1,作文のルールがわかる

2,正しい日本語を覚える

3,視点の使い方がわかる

4,読みやすい文章とは何かがわかる

5, 小説の構成のテクニックがわかる

6,文章のテクニックが身に付く

○プロの小説家の文章は、全て意図があって書かれている。写本によって作者の意図を見抜く

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 Kindle本を買って写本が身に付く人、

ブログ記事を斜め読みして写本が身に付かない人

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私はKindle本を作成する際、始めはネットで検索して出てきたブログなどを読みますが、その後、必ず図書館やAmazonなどで本を探して読みます。

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Comment

  1. さえ より:

    いい勉強になりました

  2. 浅岡家山 より:

    >さえさん

    コメントありがとうございます。

    読んでいただき、お役に立ててよかったです。私も反響がわかり嬉しいですよ。
    写本は、分析する眼が養われるのでぜひ身に付けて下さい。
    きっと物語の構成力や文章力などの向上にいいと思いますよ。

    さえさんは小説家志望であったり物語制作に興味があったりするのでしょうか。
    このブログを見るということはきっとそういう感じなのでしょうね。
    もしよかったら他の記事もお読み下さい。きっとお役に立つと思いますので、よかったらどうぞ。
    またいつでもブログに遊びに、コメントをしに来て下さい。
    お待ちしてます^^

    ではでは~

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