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【これだけは覚えておいて欲しい】物語を作るためのインプットとアウトプット

2021/05/18
 
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 私はKindle作家の浅岡家山といいます!  このブログでは『やさしさ』や『物語技法』『Kindle本』などの皆様に役立つ知恵を、色々な形で発信していきます。
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こんにちは! 浅岡家山です。

物語の文章を書いているうちに、書けなくなったことってありませんか?

それまでは、問題なく文章が書けていたのに、いつの間にか書くのが億劫になったり、げっそりした気分になったりして書く気力が湧かなくなるとか。

これはクリエイティブなことをしている人はみんな経験することです。もちろん解決策もあります。

私の体験談をふまえながら解決策を説明していきます。

ブログを読むのが億劫な人は動画をどうぞ。内容はブログと同じです。

目次

私の体験談

「なんだかしらないが書く気がしない」

先日、物語の文章を書いていました。

書いて、読み返して、また書いて、読み返して、というのをだいたい8時間ぐらいやっていました。

終わった頃には、げっそりした気分になって、ボロボロになりながらその夜は寝ました。

すると、次の日はなんだかやる気がしないんです。いつものように文章を書こうとするのですがなんか書く気がしない。アイディアが浮かばない。変だな? いつもならすぐにアイディアが沸いてくるのに。どうしたんだろう? と悩んで、数時間経った頃、過去の体験を思い出しました。それは、ある掲示板の過去ログを読んだ記憶でした。

過去ログに、書いてあったことを要約すると「どんな人でも、アウトプットとインプットの量の割合は、1対10になる。原稿用紙1枚の小説を書くなら、原稿用紙10枚分のマンガや小説を読んでインプットしなければいけない」でした。

つまり私は文章を書いたことで、今まで貯めておいたインプットが底をつき、アウトプットできなくなっていたわけです。

それでインプットするために電子書籍サイトに登録して、マンガを読みました。するといろいろなアイディアがどんどん沸いてきて、俄然やる気が出るではありませんか!(笑)

インプットは、大切だということを自覚した一件でした。

上記のことからわかることは、アウトプットするにはインプットが必要だということです。それをさらに詳しく解説していきます。

引用文献 よみかく分室 No.12225

アウトプットとは

アウトプットとはインプットしたものをヒントとして、観察したり、考察したりしながら加工することです。なので、インプットがなければアウトプットはできません。

アウトプットとは何もないところから能動的にすることではなく、受動的にインプットしたものを加工する作業といえます。

前記した私の状態は私の中にあった問題意識などが物語を書くことで解決して、書くことがなくなり気力も落ちたのでした。

だからアウトプットできなくなる状態は観察や考察するネタが不足したから起きる現象です。

文章が書けなくなるのは才能がなくなったからではなく、インプットなどの準備不足の結果です。

インプットは本を読むとかだけでなく、日々の記憶も当てはまります。とくにインプットしなくても文章が書ける人は普通に生活しながら、あの人はどういう人だろうと考えたり、なぜ、ここにはいつもゴミが落ちているんだろうと考えたりして、知らず知らずのうちにインプットしているのだと思います。

具体的なアウトプットの例

インプットしたものを加工してアウトプットした例をあげます。

たとえば映画『スターウォーズ』は黒澤明監督の『隠し砦の三悪人(かくしとりでのさんあくにん)』の影響を受けています。これはジョージ・ルーカス監督自ら発言しています。

芸術は模倣から生まれると言われますが、ルーカス監督は『スターウォーズ』の制作に行き詰まると『隠し砦の三悪人』を見て、インスパイアされたそうです。

たとえば、太平と又七のコンビは、C3POとR2D2のモデルになっています。これも『隠し砦の三悪人』をインプットし自分なりに加工してアウトプットした結果だと思います。

ほかにも映画『荒野の七人』は黒澤明監督の『七人の侍』のオマージュです。他の作家の作品では、マンガの『ナルト』は明治時代に書かれた『児雷也豪傑譚話(じらいやごうけつものがたり)』のオマージュ、また『ドラゴンボール』は『西遊記』のオマージュです。

元作品のまま使えば、盗作になりますが、監督自身の加工があるため、オマージュの形になるでしょう。

効率的にアウトプットする方法

これは、頭を使うものや、心を使うものに接することです。

物語とは自分の経験した愛や悲しみや感動を作品にして、読者に追体験してもらうものです。

なので、自分の心が動いたものや考えさせられるような頭が動いたものなどの実体験が重要です。

そのためには、自分の過去の体験からどうしてそういう感情を持ったのか、どうしてそういう考えを持ったのかという仕組みを分析して、作品に合わせて加工して書きましょう。

または好きだと思う映画や小説を読み、そこで自分の心や頭が、感じた体験に着目して、その仕組みを解き明かし、読者が追体験できるように加工するといいでしょう。

ミステリーを書くなら自分の驚いた体験を人情ものを書くなら自分が義理人情を感じた体験を、恋愛ものならに愛情を感じた体験をもとに、書くのがいいと思います。

物語の文章のアウトプットを例にあげれば、自分の体験を風景描写や心理描写に加工するのです。

また、良い文章、良いアウトプットがしたければ良いものをインプット(語彙の暗記や読書体験など)をするか、インプットしたものを加工する技術を磨いて下さい。例えば推敲ですね。加工する技術こそが、自分独自の文体です。

物語のストーリーのアウトプットの例にあげれば、自分の心が動いたストーリーの仕組みを観察し、それを作品に加工するのです。

大切なことは、アウトプットとはインプットしたものを観察して、加工することです。それさえわかっていれば、アウトプットで悩むことはあまりないと思います。

まとめ

1,私の体験談です。

2,アウトプットとはインプットしたことを観察して加工することです。

3,映画『スターウォーズ』は『隠し砦の三悪人』のオマージュです。

4,自分の心の動きを観察して仕組みを見極め、加工して、アウトプットする。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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