【役立ちすぎる】自分なりの物語技法を研究する

物語を作るのはなかなか骨が折れる作業ですよね。書いてもこれがいいのかどうかわからなくて困るとか。それで小説講座などに参加してみてもなんだか上手くいかないとか。先生に相談しても上手くいかないとか。試行錯誤するのだけどなんかうまくいかない。
そういう場合は自分なりの物語技法を見つけようとすると解決すると思います。
今日は自分なりの物語技法の研究するというテーマの記事です。
はじまりはじまり~♪
※この記事は当ブログの記事を再編集してまとめたものです。
ブログを読むのが億劫な方は動画をどうぞ。内容はブログと同じです。
目次
先生は万能ではない
私は昔、ある先生の小説講座を受けていました。そこで先生に散々、馬鹿にされました。そして馬鹿にされることで当時の私はひねくれていました。
どうもその講座を受ける人はひねくれる人が多いように感じました。先生を宗教の教祖のようにあがめて、皆、先生から怒られることも受け入れ、とにかく作品を書くと。
そして先生から作品を罵倒されて馬鹿にされて、ますますひねくれると。
受講生たちは他の生徒と自分を比べてこの人よりは自分は上だとか、あの人はこんなに駄目だとか、そうやって下を見て、とりあえず不安を紛らわせます。
これってその先生の心理構造と同じなんですね。その先生は承認欲求が強くて、いつも自分を大きく見せようと自慢話をします。自分の先輩の政治家の名前を出したり、自分の本がベストセラーになったと口にします。そして自分よりも低い人を見つけると馬鹿にします。受講生たちが、他人を見てこの人よりは自分はましだと思うのと同じですね。
私が今、ふりかえってわかることは先生は万能ではないということです。
先生には小説を書く才能があったのでしょう。だから才能がない人の気持ちがわからない。そして先生に質問をしても良い忠告が得られないわけです。先生が苦もなくできることが生徒たちにはできないため、先生は有益な忠告ができずさらに「そんなことも出来ないのか!」と馬鹿にします。
また、先生に相談すると宗教の教祖のようになっているので、そこで思考が停止します。
どういうことかというと、自分で考えずに先生に頼るようになり、自分で考えようとしなくなります。先生は経験もあり、先生なのだから自分に有益な答えを教えてくれると思い込むわけです。しかし先生は意識しなくても出来るため、できない人に向けた有益な忠告ができません。先生は苦もなくできるため、出来ない人について対処方法がわからないからです。
そして生徒たちは先生から馬鹿にされて、ますます自信をなくして先生の言うとおりにしようとしてしまうと。
でもそれが落とし穴で、先生に相談すればするほど自分で考えなくなり、能力が伸びなくなります。先生におんぶに抱っこされているため自分で問題を解決しなくなるのです。
小説家としての才能とは
私は過去にある小説家志望の人から聞いたのですが、世の中にはミステリー小説を読むときに、誰が犯人かを考えながら読む人がいるそうです。登場人物が出てくると、これが犯人に違いないとか、トリックはこうなっているのではと考えながら本を読むと。
これって、そのままミステリー小説の勉強になるのですね。どういう風に物語を組み立てるか、犯人やトリックをどのように構成に入れるかなどの勉強になります。
この習慣がある人は自然とミステリーの作品の流れや犯人を解明するトリックなどに詳しくなります。
私が思うのは、小説の才能があると言われる人は、幼少の頃からこんな感じで、普通の読み方をしないのではないか。そういう特殊な読み方の習慣を幼少の頃からしているので、自分で作品を作るときにすらすらと書けるのではないかと。
よく初めて書いた作品で新人賞を取ったという武勇伝を聞くことがありますが、これは幼少の頃から経験値を貯めていたので書けるのだと思います。それを才能という言葉で表すからよくわからなくなります。
でもそういう訓練や習慣があるのだと考えれば合点がいきますよね。習慣があるために知らず知らずのうちに物語を作る力を身につけていたのです。
ミステリー以外にも時代小説や純文学なども同じように何らかの習慣がある人がそのまま新人賞を受賞するのだと思います。
自分のやり方を研究する
では自分には先生に頼るのも無理だし、習慣がないと思う人はどうすればいいかというと、自分に合う方法を研究するのもいいでしょう。
描写文が書けないなら、どうしたら描写文が書けるようになるかを研究するとか。ミステリー小説が書けないなら、どうしたらトリックを作ることができるようになるかとか。
人間の脳は疑問を問いかけると、無意識に答えを探す習性があります。だから毎日、「どうしたら○○ができるか?」と呟いて下さい。すると自分に合った方法に導かれて受け入れることで問題は解決します。
私の場合は小説講座を辞めた後「このままでは駄目だ」と思い、小説作法の本と文章術の本を五十冊ぐらい買って読みました。その知識を得ることで基礎が出来ました。
そして本で紹介されている方法を一つ一つ行い、その結果を検証してさらによくするにはどうしたらいいかを考えました。うまくいったものはそのまま続ければいいし、うまくいかなかったものは改善をすればいいでしょう。そうやって自分に合う方法を積み上げていきました。私のKindle本を含めて、人には合う合わないがあります。だから自分に合う方法を見つけていくのがいいでしょう。
また当時、私が読んだ本には写本や伏線についての記述はほとんどありませんでした。書いてあっても、ほんの数行で終わっていてそれだけでは理解できませんでした。
そこでないのなら作ってしまおうと思い、少ない資料とマインドマップという発想法と疑問を問いかける方法を使って、実用書を作りました。それが『小説の写本のやる意味とやり方』だったり『物語の伏線を張ると回収が簡単に作れます!』だったりします。
両方とも、自分の能力を上げるためにはどうしたらいいかを考え、研究をしてまとめたKindle本でした。
その結果、私は写本の有効的なやり方を知ったり、物語で伏線を張ると回収が簡単に作ることができるようになったりしました。こんな感じで自分なりのやり方を作っていくといいでしょう。
できないことは悪いことではないのです。大切なことはできないならどうしたらできるようになるかを考えて、先達の提唱する方法を実行して検証したり、自分なりの方法を模索して研究したりすればいいと。そうすれば自分の物語を作る能力が上がり、その知識は他の人にも役立つでしょう。
研究の仕方について
つぎに具体的に研究するということはどういうことかと解説していきます。
研究とはこういう風にするといいですよという内容です。
まず学習をする
研究をする前にまず学習が必要です。知識を得ることが必要だと。
学習とは自分の好奇心のままに本などの資料をどんどん読んでいくことです。自分の知りたいことをどんどん吸収していていくと。
資料は図書館で調べるのがいいでしょう。また、もし最寄りの図書館に良い資料がない場合は、図書館の人に相談して他の図書館から取り寄せてもらったり購入してもらいましょう。そうやってできる限り資料を集めて読みます。
そして数週間から数ヶ月後には今、出版されている資料の大半を読み終えることになります。それが学習の終わりです。私の場合なら小説作法の本と文章術の本を五十冊ぐらい読んだことが学習でした。
学習で大切なことはとにかく自分の興味のあることをひたすら追求することですね。自分の知りたいことを知り、するとさらに知りたいことや関連した他の資料も見つかっていきますので、どんどん資料を探して読んでいくと。そうやって資料を読む生活を数週間から数ヶ月送ることで、専門家と呼ばれるほどの知識を得ることができます。
資料を読み終えてわかること
これでその道の専門家と言われるぐらい知識を吸収したと思います。すると一つのことに気づくと思います。それは先人がどこまで研究しているかということです。
多くの資料から現在、解明されている事実がわかります。すると、今、まだ何が解明されていないか、または自分が知りたいことでまだ解明されていないものがあることがわかります。それがあなたがこれから研究する部分です。そしてそこがオリジナリティのある箇所になります。あなただけの成果になります。
きっとまだ誰も関心がなく、あなたしかいない場所です。そこを研究し、掘り進めて開拓することで、あなたの取り分になります。
発想法を使う
研究をする際に、発想法を使うといいでしょう。私の場合はマインドマップを使っています。
マインドマップとは一枚の紙に自分の考えをどんどん書いていく方法です。人間の脳は放射状に考えるようにできていて、気づいたことを書き留めていくと意外な視点が見つかったり、新たな発見があります。それが研究につながります。
発想法についてお勧めの本は日経文庫の『発想法入門』です。よければ読んでみて下さい。マインドマップ以外にも様々な発想法があります。いいかなと思う物を試してみて自分に合う発想法を見つけて下さい。
実行してみる
研究をする際に体験をするのもいいでしょう。自分が研究したいことを実際に行ってみるのです。その体験からわかることが研究に役立ちます。
たとえば私が『小説の写本のやる意味とやり方』というKindle本を作る際、実際に五冊の本を写本しました。かなり時間はかかりましたが、体験することで気づくことがありました。その気づきがまた研究につながりました。
また、その経験からわかることが読者が知りたいことでもあります。なぜなら実行するとどんな結果になるかが一番、知りたいところだからです。良い結果があるとわかれば自分も行おうと思いますよね。
行き詰まったら自問自答をする
研究をしていくと解決策が浮かばず行き詰まることがあると思います。そういうときは自問自答をしましょう。
たとえば「○○をするにはどうしたらいいか?」とか「どうしたら○○できるか?」と呟いてみましょう。
自問自答をすると潜在意識が反応して無意識に答えを探すようになります。そしてリラックスしたときなどにふっと答えが浮かんだりします。
これは実際にしてみるとわかりますが、自問自答を毎日、することで答えに気づいてどんどん研究が進みます。
毎日、朝と昼に1分間でいいので「○○するにはどうしたらいいか?」と呟いて下さい。できたら三週間は続けて下さい。するといつのまにか答えに気づけるでしょう。とにかく騙されたと思って行って下さい。きっと良いアイディアに出会えますよ。
終わりに
これで学習、発想法、実体験、自問自答などを使い、新しい場所を開拓し研究は終わりました。最後に、それをブログなりKindle本にまとめてみましょう。きっとそれを知りたいという人が現れて情報を共有したり販売して金銭を受け取ったりできるでしょう。
まとめ
今日は研究の仕方について書いてみました。コツは好奇心を発揮することでしょうね。あなたが知りたいと思うことをどんどん吸収し、そこから先を研究すると。するとあなた独自のオリジナリティを得ることができます。その知識はKindle本やブログなどで発表すると欲しいと思う人が集まってきて、尊重されるでしょう。ぜひ研究をしてみて下さい。
この研究の作法は物語を作る際にも役立ちます。ぱっと思いついたことをそのまま物語にするのではなく、じっくり時間をかけて研究をすることでよりオリジナリティのある作品が描けるでしょう。
また発想法を使ったり自問自答をして研究することでより詳しくなり物語に膨らみが出てくるでしょう。物語の世界ではオリジナリティは重要な要素なので。
今日はここまで!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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