ユング心理学から自分なりの物語の才能を見つける

2019/10/19
 
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ユング心理学から自分なりの物語の才能を見つける 

 今回は、ユング心理学から考えた自分に合ったジャンルの見つけ方、ヒントについて解説していきます。

 ユング心理学から自分なりの才能を見つけるという記事です。

 はじまりはじまり~♪

 ※この記事は当ブログの記事を再編集してまとめたものです。

ユング心理学とは何か?

 ユング心理学とはユングという心理学者が人間の無意識をどのようなものかと研究して作り上げた心理学のことです。そのなかでここで取り上げるのは、タイプ論という考え方です。人間はどのようなタイプに分かれるかという心理学です。

外向型と内向型

 タイプ論ではまず外向型と内向型という二つに分かれます。

 外向型とは自分の外にあるものに注目するタイプのことです。

 たとえば科学者とか経済学者のように自分の外にある世界、科学という現象や経済というお金がどのように回っていくかとか、外の世界で繰り広げられるものに注目する人たちのことです。

 で、外向型の人は外の世界に注目します。だから人物に興味を持っていることが多くて、その人物が何を好み、どういう行動をするかを知らず知らずのうちに覚えています。それが物語を作る上で役に立ちます

 どういうことかというと、小説の分野ではキャラクター小説という分野があって魅力的なキャラクターが活躍して読み手を喜ばせる小説があります。外向型はそういう小説を書くのが必然的に得意になります。外の世界の他人に興味があるので、詳しくなるからです。先天的に得意になります

 これとは逆に内向型というタイプがあります。このタイプは哲学者みたいに自分の内の世界に注目します外の世界よりも自分の内の世界を重視するというか、知らず知らずに自分の内側を見ようとします。外向型の人が科学的な現象や経済というお金の流れに興味を持つのとは逆に、自分の内側にあるものに自然と意識します。

 哲学者みたいにふと「人間は何故、生きるのか?」みたいな疑問を持つとその答えを見つけようとして、ずっと自分の考えをあーでもない、こーでもないと考え込みます。そして結論を出すと。

 はっきりとは言えませんが、そういうタイプの人は純文学的な小説が向いているかなと思います。なぜなら外向型の人が外の世界に興味を覚えるように内向型の人は、内の世界に興味を覚えて人間の真理みたいなものに注目するからです。そういう真理はその文章を読んだときに深い感銘を与えるでしょう。

 私たちは生きるのに忙しいです。毎日、仕事があってとにかく目の前のことに集中します。そしてときどき、将来のビジョンなどを考えて行動を修正します。とにかく生きるのに忙しいです。

 そんなときに内向型の人の文章を読むと忙しさを忘れさせてくれます。人生や人間の真理が書かれていて、勇気をもらうというか、人生に意味をもたらしてくれます。自分がなんのために生きるのかがわかるからです。一種の宗教に近いものでしょう。でも、それで生きる意味を知ってまた頑張れると。内向型の人にはそういう才能があります。

さらに四つのタイプに分かれます。

 ユング心理学では外向型、内向型からさらに四つのタイプに分かれます。思考、感情、感覚、直感ですね。つまり、外向型思考タイプ、外向型感情タイプ、外向型感覚タイプ、外向型直感タイプ、内向型思考タイプ、内向型感情タイプ、内向型感覚タイプ、内向型直感タイプの八つに最終的に分かれます。

 ここではおおまかに四つのタイプについて説明をしていきます。
 第一に思考タイプとは考えるタイプというか、論理的に筋道を考えて行動をするタイプです。私はこのタイプは論理性が必要な推理小説などが向いていると思います。どうして殺人が起きたか、その動機やトリックや種明かしは論理で出来ているからです。
 第二に感情タイプとは感情を表すのが得意なタイプです。感情表現が豊かで恋愛小説などに向いていると思います。
 第三に感覚タイプとは肌触りとか匂いとかの感覚が鋭く、そういう記憶を豊富に持っていて、臨場感のある文章などを書くのに向いたタイプです。
 第四に直感タイプとは物事の未来についてつかむのが得意なタイプです。目の前のものについてよくわからなくてもそれがどのように発展するかを瞬時に判断できます。他人が必要としているものに瞬時に見つけたりするのでカリスマ性があります。

自分がどのタイプに当てはまるかがわかれば自分の持っている才能がわかるでしょう。ネットで「ユング心理学 タイプ論 テスト」で検索すれば自分がどのタイプかわかるテストが見つかるので試してみて下さい。これであなたの得意なものがわかるので、それを伸ばしていくといいかなと思います。

外向型思考タイプについて

 外向型思考タイプは、外の世界を合理的に分析して何事も理詰めで進めるタイプですお金や権力に強い欲求があり、それを得るために合理的に行動します。お金を得るために今、何をするともっとも儲けがあるかなどを考えて行動します。または、自分の出世のためには何をしたらいいか、どの人にどういう態度を取ったらいいかなどを、いつも考えていて合理的に行動をします。観察する目があります。

 このタイプが物語を作る仕事に就くなら、実用書やビジネス書などのすぐに役立つ方法論などが向いていますから、それらを物語に絡めるといいでしょう。たとえば『夢をかなえるゾウ』などの物語をとおして成長できるものが向いていると思います。また、論理的思考が得意なのでミステリー小説も向いているでしょう。

内向型思考タイプについて

 内向型思考タイプは、内の世界で考え込むタイプですなぜ人間は生きるのかとか、なぜ殺人はいけないのか、など自分の興味のあることをずっと考え続けます。真理がわかることを好み、自分なりの人生論などを組み立てるのも好むでしょう。じっと考えて自分なりの体系を作り出します。論理立ててこの世界はどうやって成り立っているかを研究します。

 このタイプが物語を作る仕事に就くなら、純文学的なものが合うかもしれません。自分なりの独自の理論を考え出して体系的に作品を書くのがいいでしょう。人間の新しい知覚を表現する純文学に向いていると思います。

外向型感情タイプについて

 外向型感情タイプは、パーティーなどで多くの人と仲良くするのが得意ですこのタイプは外の世界に合わせてその場に適応した感情をふりまくことが得意なため色々な人と愛情のある会話をすることができます。また、ぽつんと寂しそうな人には温かく声をかけます。自分の感情を周りの感情に合わせて表現するため仲良くなれるのです。

 このタイプが物語を作る仕事に就くなら、複雑な人間関係について書くジャンルが向いているでしょう。なぜなら人間模様や人間関係のちょっとしたほころびや影など、他人が持っている感情に気づきやすく、誰と誰が付き合っているとか、誰と誰が喧嘩をしているかを簡単に把握します。また恋愛小説も向いていて、愛憎を絡めたどろどろとした小説も向いているでしょう。

内向型感情タイプ

 内向型感情タイプは、自分のなかの感情に注目します今、自分がどう感じているかを重視して、他人の感情にはあまり気にしません。それよりも自分がどういう感情があるかを常に受け止めます。見た目は地味なのですが、実は深い感情体験をしていて、自分の感情の動きをしっかり把握していて、また記憶もしています。雨が降っているときはどういう気持ちになるかとか、親に怒られたときにどういう気持ちになったのか。


 このタイプが物語を作る仕事に就くなら、感情を大きく表現できるものがいいでしょう。それは恋愛小説かもしれませんし、純文学かもしれません。自分の中にある深い感情を出すことで、周囲は驚くでしょう。また、その深い感情体験は内的独白を書くのに向いていて登場人物の豊かな心模様を書くのがいいと思います。

外向型感覚タイプについて

 外向型感覚タイプは美味しい物を食べるとか、コンサートの熱狂を味わうとか、外の世界にある快楽を味わうタイプです。外で提供されている感覚的な喜びを積極的に受け入れます。そのため享楽的というか、快楽主義者になります。それは美味しい食べ物屋を見つけては食について詳しかったり、熱狂的に好きなバンドがいてライブに足繁く通ったりする形で現れます。その場で感じるものを味わうことを好み、感覚が満たされるものを味わいます。
 このタイプの人が物語を書く場合、感覚的な情報を持っているため感覚描写が得意でしょう。また、快楽を表現する官能小説が向いているかもしれません。

内向型感覚タイプについて

 内向型感覚タイプは外側から受けた刺激について自分の内側で感じた感覚に注目します。様々な芸術作品を見たときにどう感じたか、音楽を聴いたときに、どう感じたかを深く味わいます。美術館やコンサートなどのライブ感はこの人には強い刺激になるため、フィギアやDVDなどの自宅でゆっくり味わうものを好みます。
 このタイプの人が物語を作る場合、自分がどのように感じたか、感覚的な記憶があるため感覚描写が得意でしょう。またそれは外向型感覚タイプよりも独自性が強く、独特な表現になります。また宗教的な神秘体験に似たことを感じる人なので、ニューエイジ的なSF小説が向いているかもしれません。

外向型直感タイプについて

外向型直感タイプは外の世界についてその背景を直感的に理解します1を聞いて10を知るタイプで、ひらめきが得意です。また、まだ開花していない人材の才能や商品についての可能性を見抜く力があります。そしてそれらを掘り起こし開花させることを好みます。
 このタイプの人が物語を作る場合、その直感を使ってミステリーのトリックなどを考えるのがいいでしょう。生粋のアイディアマンのためトリックを思いついたり、純文学的な新しいものを考えつくのが得意でしょう。

内向型直感タイプについて

 内向型直感タイプは自分の内側にある可能性について直感を働かせますそれは宗教的な神秘体験であったり、夢や心霊現象として現れるかもしれません。他人からはよくわからない人と思われるかもしれませんが、この人は内的体験を通して独創的な世界観を持っていたりします。カリスマ性があります。
 このタイプの人が物語を作る場合、独創的な新しい感覚の物語を作るのが得意でしょう。それは純文学のような世界でもいいし、その体験をSFという形で作るのもいいでしょう。言霊が降りてきたという形で物語を作るのもこのタイプです。

まとめ

タイプ論について八つの性格を説明しました。自分がどのタイプなのかを知ることで自分の特技や武器が見つかります。その才能を有効活用して作品作りに生かして下さい。

私が元々、タイプ論に注目したのは自分にはどんな才能があるのだろうかと考えた結果でした。
 それというのも内向型思考タイプの人と出会ったときに、犯人は誰かを考えながら本を読むという特殊なことをする人がいるのを知り、これこそ物語を作る才能じゃないかと思ったんです。
 つまり才能とは習慣だと。
 たとえば子供の頃から犯人を当てようとしながらミステリー小説を読んでいれば自然とトリックや構成を理解する能力が育ちますよね。それを本を読むたびに続けていくと膨大な蓄積になると。内向型思考タイプだからこそ、そのように小説を読む習慣があったのでしょう。
 つまり才能というのは、先天的にぼこっとあるものではなく後天的な習慣だと思います
 だからその習慣を取り入れれば才能が自然に身につくと思います。それを探るためのヒントとして、タイプ論に行き着きました。

 また、色々な人が色々な物語のテクニックをネットや本で紹介していますが、実際に行っても自分に合わなくてうまくいきませんでした。
 それで何故だろう? と考えたときに、外向型、内向型などの違いで納得できたのです。 私は内向型のため外向型の人に合う小説作法はうまくいかないと。
 自分がどのタイプなのかを知れば自分の才能がわかりますからそれを伸ばすようにすれば才能が開花すると思います。ぜひ、行ってみて下さい。

 あと誤解していただきたくないのは、たとえば自分は思考タイプではないからミステリー小説が書けないということはありません。その才能なりの物語ができると思います。
 たとえば内向型感覚タイプでもそれに合ったミステリー小説が書けます。トリックなどは一定水準の力があれば問題ないと思いますし、内向型感覚タイプの特徴である独創的な感覚描写があればそれが良さと認められるでしょう。それもオリジナリティにつながるでしょう。
 また、自分にないタイプは後天的に鍛えることが可能です。
 後天的に鍛える方法については、『ユング心理学でわかる8つの性格』福島哲夫 PHP研究所 (2011)を読んで下さい。

今日はここまで!

参考文献 マギーハイト 講談社 (2003)超図説目からウロコのユング心理学入門 
     福島哲夫 PHP研究所 (2011)ユング心理学でわかる8つの性格
     河合隼雄 培風館  (1967)ユング心理学入門

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