【初めてでも使える】ユング心理学から自分なりの才能を見つける 上編

私は過去に『自分なりの物語技法を研究する』という記事を書きました。物語技法は色々ありますが、その中から自分に合った方法を選んだり作ったりすることが重要だという記事でした。
今回は、ユング心理学から考えた自分に合ったジャンルの見つけ方、ヒントについて解説していきます。
ユング心理学から自分なりの才能を見つけるという記事です。
はじまりはじまり~♪
ブログを読むの億劫だという人は動画をどうぞ。内容はブログと同じです。
目次
ユング心理学とは何か?
ユング心理学とはユングという心理学者が人間の無意識をどのようなものかと研究して作り上げた心理学のことです。そのなかでここで取り上げるのは、タイプ論という考え方です。人間はどのようなタイプに分かれるかという心理学です。
外向型と内向型
タイプ論ではまず外向型と内向型という二つに分かれます。
外向型とは自分の外にあるものに注目するタイプのことです。
たとえば科学者とか経済学者のように自分の外にある世界、科学という現象や経済というお金がどのように回っていくかとか、外の世界で繰り広げられるものに注目する人たちのことです。
で、外向型の人は外の世界に注目します。だから人物に興味を持っていることが多くて、その人物が何を好み、どういう行動をするかを知らず知らずのうちに覚えています。それが物語を作る上で役に立ちます。
どういうことかというと、小説の分野ではキャラクター小説という分野があって魅力的なキャラクターが活躍して読み手を喜ばせる小説があります。外向型はそういう小説を書くのが必然的に得意になります。外の世界の他人に興味があるので、詳しくなるからです。先天的に得意になります。
これとは逆に内向型というタイプがあります。このタイプは哲学者みたいに自分の内の世界に注目します。外の世界よりも自分の内の世界を重視するというか、知らず知らずに自分の内側を見ようとします。外向型の人が科学的な現象や経済というお金の流れに興味を持つのとは逆に、自分の内側にあるものに自然と意識します。
哲学者みたいにふと「人間は何故、生きるのか?」みたいな疑問を持つとその答えを見つけようとして、ずっと自分の考えをあーでもない、こーでもないと考え込みます。そして結論を出すと。
はっきりとは言えませんが、そういうタイプの人は純文学的な小説が向いているかなと思います。なぜなら外向型の人が外の世界に興味を覚えるように内向型の人は、内の世界に興味を覚えて人間の真理みたいなものに注目するからです。そういう真理はその文章を読んだときに深い感銘を与えるでしょう。
私たちは生きるのに忙しいです。毎日、仕事があってとにかく目の前のことに集中します。そしてときどき、将来のビジョンなどを考えて行動を修正します。とにかく生きるのに忙しいです。
そんなときに内向型の人の文章を読むと忙しさを忘れさせてくれます。人生や人間の真理が書かれていて、勇気をもらうというか、人生に意味をもたらしてくれます。自分がなんのために生きるのかがわかるからです。一種の宗教に近いものでしょう。でも、それで生きる意味を知ってまた頑張れると。内向型の人にはそういう才能があります。
さらに四つのタイプに分かれます。
ユング心理学では外向型、内向型からさらに四つのタイプに分かれます。思考、感情、感覚、直感ですね。つまり、外向型思考タイプ、外向型感情タイプ、外向型感覚タイプ、外向型直感タイプ、内向型思考タイプ、内向型感情タイプ、内向型感覚タイプ、内向型直感タイプの八つに最終的に分かれます。
ここではおおまかに四つのタイプについて説明をしていきます。
第一に思考タイプとは考えるタイプというか、論理的に筋道を考えて行動をするタイプです。私はこのタイプは論理性が必要な推理小説などが向いていると思います。どうして殺人が起きたか、その動機やトリックや種明かしは論理で出来ているからです。
第二に感情タイプとは感情を表すのが得意なタイプです。感情表現が豊かで恋愛小説などに向いていると思います。
第三に感覚タイプとは肌触りとか匂いとかの感覚が鋭く、そういう記憶を豊富に持っていて、臨場感のある文章などを書くのに向いたタイプです。
第四に直感タイプとは物事の未来についてつかむのが得意なタイプです。目の前のものについてよくわからなくてもそれがどのように発展するかを瞬時に判断できます。他人が必要としているものに瞬時に見つけたりするのでカリスマ性があります。
自分がどのタイプに当てはまるかがわかれば自分の持っている才能がわかるでしょう。ネットで「ユング心理学 タイプ論 テスト」で検索すれば自分がどのタイプかわかるテストが見つかるので試してみて下さい。これであなたの得意なものがわかるので、それを伸ばしていくといいかなと思います。
まとめ
今日はユング心理学のタイプ論について説明しました。ヒントになるかなと思います。自分のタイプを知ることでその才能を伸ばしたり、自分にないものを育てるのもいいでしょう。次回から八つのタイプについてさらに詳しく解説していきます。
今日はここまで!
参考文献 マギーハイト 講談社 (2003)超図説目からウロコのユング心理学入門
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