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【実は簡単】物語のキャラクターの立て方

2018/09/14
 
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 私はKindle作家の浅岡家山といいます!  このブログでは、『やさしさ』や『小説技法』『Kindle本』などの皆様に役立つ知恵を、色々な形で発信していきます。
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「キャラを立てる」という言葉を聞いたことはあるけれど、では実際どうやるの と尋ねたら答えられる人は少ないでしょう。

それぐらいキャラを立てるというのは公式化が難しいことだと思います。

ではどうしたらキャラを立てられるか、しかも簡単・確実にできるかを私なりに考えてみました。

今日は物語のキャラクターの立て方についてお話ししましょう。

実は簡単! キャラクターの立て方!

キャラを立てるということは、読者に、そのキャラクターを強く認識してもらう行為です。たとえば、正義感が強くて立派な若者であったり、どんな事件も解決してしまう凄腕の刑事だったり。読者にいかに印象づけるかがポイントです。

では、どうしたら強く印象づけられるかというと、いくつか方法があります。一つ一つ紹介していきます。

まず一つ目を紹介します。コツは、三回見せて、一回、意外なところを見せるです。

手順にすると以下のようになります。

1、「ある部分」を、三回見せます。

2、1で、「ある部分」を三回見せたことで読み手の記憶に、「ある部分」が定着したら、つぎに一回、意外な面を見せます。すると強烈にキャラクターを、読者に印象づけることができます。つまりキャラが立ったということです。

たとえば『T.R.Y』という小説では、主人公は詐欺師です。

最初、過去の詐欺の話をしたり、詐欺の仲間たちと会ったり、実際に、詐欺をしたりしてお金をまきあげたりします。すると、詐欺師としての才能が、読み手の記憶に定着したところで、実は、主人公は、義賊のように、弱い人間のために手を尽くします。善行をするわけです。ここで、読み手は、良い印象を受けます。しかも脇役から、主人公はいつもこうなんだ、弱い人間を見捨てられないんだと言わせて、ますます好印象を与えます。意外な面を見せることで、人間が立体のように浮かび上がるわけです。

三回、詐欺師という立場を、読者に印象づけ、記憶に入ったら、つぎに義賊という意外性を見せることで、こういう人なのか、こんな人がいるのかと、キャラを立てることができます。

キャラを立てるために三回、何を見せるかというと、それは、「人物の普段の性格や姿」です。読み手に、このキャラは、普段はこんな人なんですと、性格や姿を、長所・短所を絡めて、三回見せるわけです。そして「意外な面」とは「そのキャラの本質や本音、または善行」です。こうしてキャラを立てることが出来ます。

バックストーリーによるキャラ立て

次の方法は、バックストーリーによるキャラ立てです。

キャラのバックストーリーを書く目的は、キャラの過去には、こんなことがあったんです、だから、こんな性格になったんです、と、キャラの意外な過去を見せることにあります。

現在は過去の積み重ねから出来ています。だから、過去にこんなことがあったと書けば、それが現在のキャラの特徴になったと理解できて、これも強烈に読者に印象づけることができます。キャラが立つということですね。

さらにバックストーリーから、過去の心の傷などが現在に影響を与えているとわかれば、ではその傷をどうするか、という新しい場面が生まれます。これもキャラを立てる一因になります。

たとえば『T.R.Y』ではロシアの革命のために武器が必要となるのですが、明石大佐は武器の移送を中止します。主人公は革命のためにどうしても武器を移送して欲しいと頼むのですが、断られます。そして、ある人物から武器を移送するために罪を犯せと誘われ、その誘いに乗ってしまうのですが、結局騙され、武器を移送することはできず、追われる身となります。その後、主人公はそのある人物と再会し、バックストーリーを思い出したのでした。そして、それがきっかけなのかわかりませんが、詐欺師となりそのある人物を騙します。

内的独白によるキャラの立て方

つぎのキャラの立て方は、内的独白を利用した方法です。

内的独白とは心の中で自分なりに考える意識の流れのことです。手順としては以下のとおりになります。

1,内的独白で人物の心情を書く

2,1の心情に合った人物の行動を書く

すると、心情と行動が、かみ合わさり、こういうキャラなんだと、読み手の記憶に残ります。キャラが立つということです。

たとえば『T.R.Y』では武丸という犬の内的独白で、主人公たちのことをどう感じているかを語り、また、ある恐れについて示します。その恐れと戦おうとするのですが、一喝されて武丸は縮み上がります。そして、内的独白が終り、主人公たちの視点から武丸の様子を伝えます。すると、内的からも外的からも、二重に武丸の心情や様子がわかるので読者に強い印象を与えて、キャラが立ちます。

参考文献 井上尚登(2001) T.R.Y 角川文庫

キャラの書き分けでキャラを立たせる方法

登場人物が多くなると、誰が誰だかわからなくなっていきます。そこでキャラを書き分ける必要があります。たとえば、相手に対する呼び方を変えることでキャラの書き分けができます。たとえば、私、父、母、弟が、それぞれ相手をどう呼んでいるか、その違いから、この発言をしているのはこの人だなと楽に理解できるようになります。たとえば下記のような図を作るのもいいでしょう。

家族の呼び方

私     父    母    弟

私  俺     お父さん お母さん 雄二

父  慎太郎   私    母さん  雄二ちゃん

母  慎ちゃん  パパさん あたし  雄ちゃん

弟  慎兄ちゃん パパ   ママ   僕

ポイントは、同じ呼び方をしないことですね。呼び方が被ると、誤認してしまいます。これだけでもぐっと理解しやすくなりキャラの区別ができるようになります。

書き分けに使えるものはたくさんあります。たとえば、人物の年齢、名前、容姿、性格、行動、態度、口調、飲み物・食べ物、居場所などがあります。

たとえば、こんな感じで。

家族団らんで、みんなで飲み物を飲む場面

飲み物

私 ココア

父 コーヒー

母 紅茶

弟 ミルク

できるなら、場面ごとに、表を作って、かぶらないようにするのが理想です。

たとえば、こんな感じで。

両親の喧嘩の場面のキャラの書き分け

性格     行動                口調

私 真面目    父を止めたり母をなぐさめたりする 冷静な口調

父 怒りっぽい  ぷりぷりと母親の悪口を言う    怒鳴る

母 泣き虫    泣いてわめく           泣きわめく

弟 関心なし   隣の部屋に行ってゲームを始める  何も言わない

 

こんな感じでキャラの書き分けをするのもキャラを立てる助けになります。

まとめ

・キャラを立てるには三回見せて、一回、意外なところを見せる。

・バックストーリーでキャラを立てる

・内的独白でキャラを立てる

・キャラの書き分けでキャラを立てる

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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