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【物語を書くのに、推敲をしないと損をしますよ】物語の文章を一段上げるチェックリスト推敲術、ここに公開します!

2018/09/14
 
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 私はKindle作家の浅岡家山といいます!  このブログでは、『やさしさ』や『小説技法』『Kindle本』などの皆様に役立つ知恵を、色々な形で発信していきます。
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推敲って言葉は聞いたことがあるけれど、実際に行なったことがなくて、悩んでいませんか?

推敲は人によって、やり方が違うと思いますが、私のやり方を紹介します。

私は読みやすい文章は書けるのですが、プロの小説家さんのような、ハッとするような表現とか、情景が浮かび上がってくるような文章が書けませんでした。なら、どうしたら書けるかを考えて、このチェックリスト推敲術を思いつきました。

この推敲術を身に付けるだけで、文章力がupすると思います。

推敲とは何か?

あるプロの小説家さんは、50回、文章を推敲するそうです。私はこうやってブログを書いていて、多いときは50回ぐらい文章を直します。なので、そのプロの小説家さんの気持が少なからずわかります。

私が言う推敲というのは、より良い文章に変えることです。だから、今ある文章をどんどん変えていきます原形がなくなるぐらい変えてしまうものです。最初に書いたものは、料理でいえば、ただ材料を集めただけで、まったく調理していない状態です。推敲をすることで、文章をどんどん変えていって、調理して下さい。それが推敲です。

初稿は、適当で良いと思います。最初から名文を書こうとすると、書くことが続きません。どうせ、推敲するのだからと、初稿は、書きたいように書き殴ってよし、と自分に言い聞かせて、書いて下さい。推敲からが本番です。

チェックリスト推敲術とは

前にも書きましたが、私は読みやすい文章は書けるのですが、プロの小説家さんのような、ハッとするような表現とか、情景が浮かび上がってくるような文章が書けませんでした。

それで、文章力のことで悩んでいた時、ふと思いました。

私は、本を読むことができます。本の中には、知らない言葉があります。でも、圧倒的に知っている言葉のほうが多いです。その時、こう思いました。

言葉が読めるのなら、既にその言葉は、語彙として覚えているのではないか、ただ、思い出す作業をしたことがないので、使いこなせないだけではないか。つまり、語彙はすでに頭の中にあるのです。ただ、文章を書いているときに、それを思い出すことができないだけなのです。そう思いました。

それなら、言葉を思い出す発想法がわかれば、解決するのではないか。それで、発想法の本を読み、チェックリスト法を見つけました。この発想法は、チェックリストを見るというワンステップを置くことで、自分の中から、なかなか出てこない発想を引っ張り出すものです。

チェックリスト推敲術とは、推敲するときに、チェックリストを見ることで、自分の中から、なかなか出てこない語彙を発想する推敲術です。文章をどういう言葉に変えていくかを考える方法です。

大切なことは、語彙は既に私たちの頭の中にあるということです。ただ、思い出せないだけです。

推敲の手順

1,まず推敲する文章を、日本語文法の品詞による分析か、文分析をします。

品詞とは、動詞や形容詞のことです。

文分析とは、主語・述語や修飾、被修飾で、分析する方法です。

たとえば、「私は家に帰った」という言葉を、品詞で分析するなら、

「私(名詞) は(助詞) 家(名詞) に(助詞) 帰った(動詞)」のように見る事ができますし、文分析なら、

「私は(主語) 家に(補語) 帰った(述語)」のように見る事ができます。

文章を品詞や文分析で見る事で、冷静な目で見ることができます。

どうしても自分の文章は良いものだと思えてしまって、そちらに引っ張られるものですが、日本語文法で分析すると、論理的に、見ることができて、推敲の役に立ちます。

2,元の文章をどう変えるか目的を決める。

誰でも目標とする文章があると思います。憧れの小説家さんがいて、その人のような文章が書きたいと思ったことがあると思います。そういう文章の特徴を、写本などをして、調べて下さい。

たとえば、私は山田詠美さんの文章が好きなのですが、山田さんの文章は論理性が高く、曖昧さがありません。曖昧な表現がなくて、具体的な表現をしています。

なので、自分で書く場合は、まず、初稿を書き、その後、曖昧な表現を具体的な表現に変えます。その際に、語種で変えていくのか、品詞の転成で変えていくのか、それを考えます。

語種とは、和語、漢語、外来語などの言葉の種類のことですが、私は、さらに、類語、対義語、雅語、慣用句、擬音語、擬態語、からだことば、書き言葉、話し言葉、方言、流行語、専門用語、上位語、下位語を加えます。この言葉の種類が、チェックリストになっています。

詳しくはこちらの記事を参照して下さい→いつまで小説の文章の書き方に悩んでいるのですか? 最適な練習方法、ずばり教えます! ぐんぐん上達する方法、絶賛公開中!

つまり、自分の書いた文章を、上記の語種のチェックリストを見ながら、目的の文章にするために、どうゆう風に変えていこうと考えるわけです。

たとえば、宮沢賢治のような文章を書きたいなら、上記のチェックリストを見ながら、擬態語、擬音語の表現で、文章を変えるとか。

たとえば、読みやすい文章に変えたいなら、からだことばの表現で、文章を変えるとか。

そんな感じで、語種のチェックリストを眺めながら、自分の求める文章を書くために語種を選んで下さい。語種をチェックすることで、なかなか出てこない語彙が思い浮かぶと思います。

次に、品詞の転成の説明をします。

品詞の転成とは何かというと、品詞を別の品詞に変えることです。動詞、形容詞、形容動詞、副詞、名詞を、違う品詞に変えることです。

たとえば、動詞の「遊ぶ」という言葉が、語尾を変えることで、「遊び」という名詞に変わります。

また、形容詞も転成できます。

たとえば、形容詞の「嬉しい」に対して、語尾を「さ」に変えて、「嬉しさ」という名詞に変えることができます。

他にも、「女」という名詞から「女らしい」という形容詞に、「喜ぶ」という動詞から「喜ばしい」という形容詞に変えることもできます。

まとめると、

動詞→名詞は、語尾を削ったり変える。(例、遊ぶ→遊び方)
形容詞→名詞は、語尾を、「さ」、または、「く」、に変える。(例、美しい→美しさ、美しく)
名詞→形容詞は、語尾を、「らしい」、に変える。(例 人間→人間らしい)
動詞→形容詞は、語尾を、「しい」、に変える。(例 楽しむ→楽しい)

あとは、自分が目指す文章を、品詞による分析をして、どういう品詞を使うか、その特徴を調べて下さい。そして、自分の文章を推敲するときに、品詞の転成をチェックしてみて、文章を変えていって下さい。

動詞、形容詞、形容動詞、副詞、名詞←これが品詞の転成のチェックリストになります。

チェックリストを見ながら、この動詞は名詞にしようとか、名詞を形容詞にして文章をぼかしてみようとか、目的の文章に合わせて、品詞を変えて、文章を推敲して下さい。

類語大辞典という辞典には、それぞれの言葉の動詞、形容詞、形容動詞、副詞、名詞の分類があります。この辞典を調べるほうが楽に、品詞の転成ができると思います。

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このチェックリスト推敲術は、新しい言葉の組み合わせにも有効だと思います。新しい言葉の組み合わせをすることで、新鮮味のある文章を書きたい場合は、活用してみて下さい。新しい言葉の組み合わせについてはこちらの記事を参考にして下さい→

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具体的に推敲をする

具体的に推敲をしてみましょう。

たとえば、「私は彼を愛している」という文章があるとします。
まず、文分析で分割します。

「私は 彼を 愛してる」

それで、つぎにどういう文章に変えるかを考えます。今回は、品詞の転成をしてみましょう。

類語大辞典を引いてみます。

「私は」を引いてみます。
名詞なら「わたくし、儂、我が輩、僕、俺、この方、こやつ、奴さん」

「彼を」を引いてみます。
名詞なら「わたくし、儂、我が輩、僕、俺、この方、こやつ、奴さん」

つぎに、「愛してる」を引いてみます。
名詞なら「愛情、情け、純愛、慈愛、性愛、博愛」
動詞なら「愛し合う、愛おしむ、可愛がる、愛玩する、愛でる、熱愛する、味わう」
形容詞なら「愛おしい、愛しい、可愛い、愛くるしい、憎めない」
形容動詞なら「いたいけな、チャーミングな、可憐な、つぶらな、最愛の、うい」
副詞なら、なし。

となりました。「私は」と「彼を」は、変えない方がよさそうなので、このままにします。

ここから、辞典から引いた言葉を使って、文章を作ってみます。

まず、動詞から。

私は 彼を 愛おしむ
私は 彼と 愛し合う
私は 彼を 可愛がる
私は 彼を 愛玩する
私は 彼を 愛でる
私は 彼と 熱愛する
私は 彼を 味わう

つぎに、名詞。

私は 彼に 愛情をかける
私は 彼に 情けをかける
私は 彼に 純愛を感じる
私は 彼に 慈愛を感じる
私は 彼に 性愛を感じる
私は 彼に 博愛を与える

つぎに形容詞。

私は 彼が 愛おしい
私は 彼が 愛しい
私は 彼が 可愛い
私は 彼が 愛くるしい
私は 彼を 憎めない

つぎに形容動詞。

私は 彼が いたいけだと思う
私は 彼が チャーミングだと思う
私は 彼が 可憐だと思う
私は 彼が つぶらだと思う
私は 彼が 最愛だと思う
私は 彼が ういだと思う

つぎに、動詞を形容詞のようにして、文章を作ります。

私が 愛している人は 彼だ
私が 愛情をかけている人は 彼だ
私が 可愛がっている人は 彼だ
私が 愛玩している人は 彼だ
私が 愛でている人は 彼だ
私が 味わっている人は 彼だ

つぎに、動詞を名詞に転成して、文章を作ります。

私の 愛人は  彼だ
私の 愛玩者は 彼だ

つぎに、形容詞を名詞に転成して、文章を作ります。

私が 愛おしく思っているのは 彼だ
私が 愛しく思っているのは 彼だ
私が 可愛いと思っているのは 彼だ
私が 愛くるしく思っているのは 彼だ
私が 憎めなく思っているのは 彼だ
私が 愛おしらしさを感じているのは 彼だ
私が 愛しさを感じているのは 彼だ
私が 可愛らしさを感じているのは 彼だ
私が 愛くるしさを感じているのは 彼だ

つぎに動詞を形容詞に転成して、文章を作ります。

私は 彼が 愛おしい
私は 彼が 可愛い

人称代名詞の位置を変えることで、また、違った文章が作れます。

彼は 私の 恋人だ
彼は 私の 愛人だ

こんな感じで、品詞の転成によって、様々な文章ができました。この中から自分の目標とする文章に近いものを選ぶのもよし、さらに、語種による推敲をするのもよし、あなた次第で、文章を作り変えることができるでしょう。

強調したいことは、プロミネンスさせる

朗読の方法に、プロミネンスというのがあります。これは、文中の特定の語句を強調する方法です。何か文章で、強調したいときは、プロミネンスするように推敲すればいいでしょう。プロミネンスするものを紹介していきます。

プロミネンスするのは、1,否定形で書く、2,疑問詞を書く、3,副助詞を書く、4,倒置文を書く、5,指示語を書く、6,逆接や展開の接続詞を書く。以上です。

まとめ

1,推敲とは、原形がなくなるぐらい変えること。

2,チェックリスト推敲術とは、チェックリストを見ることで、頭の奥にある言葉を引っ張り出す方法。

3,推敲は、1,品詞や文分析で、分析する。2,好きな文章の特徴を調べて、チェックリストを見ながら目的の文章に変えること。

4,具体的な推敲を紹介しました。

5,強調したいことはプロミネンスする文章に変える。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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