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この記事を読めば小説の伏線を張ると回収が簡単に作れます! こんなにわかりやすすぎる説明があるのか! マジか!

2018/04/03
 
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 私は愛知県在住の小説家志望の浅岡家山といいます! 四十代の男です。  このブログでは、皆様に役立つ知恵を、色々な形で発信していきます。
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こんにちは、浅岡家山です!

小説を読んで、こんな伏線どうやったら作れるのか? とか、小説を書いていて、伏線を張りたいけど、どうしたらいいかわからないとか、悩んでいませんか

私が提唱する伏線表裏複眼法を使えば、簡単に伏線を張ったり、回収することができます。

実際に、私もこの方法を創造することで、伏線を張ったり、回収することができるようになりました。

ブログを読むのが億劫という方は動画をどうぞ!  内容はブログと同じです。

伏線は簡単に作れる。

伏線はコツさえ掴めば、簡単に誰でも作ることができます。ただ、伏線の効果や、構成など、特殊なところがあり、少しわかりにくいところもあります。なので、多少、この記事を最後まで読むのは難しいかもしれません。

でも、最後まで読めば、必ず楽に伏線を作ることができるようになりますので、どうか終わりまで付いてきて下さい。良い学びになると思いますよ!

伏線は、どういう効果があるか?

まず、伏線とは何かについて考えてみましょう。そのほうが、伏線を作るときの指標になります。

伏線は、前に書いてあったエピソードが、後ろの方で、実はこういう側面がありますと伝える小説技法です。

たとえば、山本周五郎の『さぶ』という作品で、主人公の栄二は、奉公先の帳場のお金を盗み、女将さんから叱られます。栄二は逃げ出したいと思いますが、家族が亡くなっているため、どこにも行き場がありません。そして、恥をしのんで、その仕事を続けます。

栄二は、だんだん仕事を覚え、力もついていき、信頼されるようになります。そして、親方から初めて仕事をまかされます。ところが、突然、その仕事から外されます。

狼狽した栄二は、兄弟子のところへ言って、事情を話すと、兄弟子から、仕事場から金がなくなったことを知ります。

親方は半信半疑だったのですが、栄二が帳場で銭を盗んだ過去があったため、またやったのだと、栄二が犯人だと決めつけ、仕事から外したことがわかります。栄二は、過去の過ちが、今になって疑いとして自分の身に降りかかってきたのです。

このように、前に書いておいたことが、後半で意外な形で出てきて、あれはそういうことだったのか、と思わせる技法が伏線です。

伏線は、このように前後が意外性でつながるため、時空を越えて共通点がわかり、読み手に面白いと思わせる技法です。

単調なストーリーに意外性をもたせ、ページをめくる推進力になります。

また、都合が良すぎる展開のストーリーでも、伏線を張ることで、現実味を増やし、そういうこともありえると、説き伏せる効果があります。

そのまま出て来ると、あり得ないと思える出来事も、伏線を張ることで、ありえると腑に落ちます。

ご都合主義を回避し、読み手に面白いと思わせる技法です。面白い小説を書くなら、必須な小説技法だと言えます。

伏線の作り方 伏線表裏複眼法について

物事には表面と裏面があります。

たとえば、一冊の本があります。表紙には本の題名や作者の名前が書いてあります。裏面を見ると、バーコードや本の値段が書いてあります。

一冊の本でも、表面から見た場合と裏面から見た場合では、違う印象を受けます。

伏線もこれと同じです。

ストーリーの前半に張る伏線と、後半に回収する伏線では、同じ事柄を書いてあるのに違う印象を受けます。

たとえば、前記した『さぶ』でいえば、前半では、栄二が帳場から銭を盗んだ話で、後半では、仕事場から銭がなくなったということになります。

同じ銭がなくなったという出来事ですが、前半と後半ではずいぶん印象が違います。この印象の違いから伏線を作るのが伏線表裏複眼法です。

伏線表裏複眼法とは、同じもの(共通点)を表面から見たり、裏面から見たりして、複眼的に見ながら、違う印象を受ける特性を利用した伏線の作り方です。

たとえば、飴玉があるとして、飴玉の特徴を出します。ぱっと思い浮かぶものは、甘い、美味しい、固い、虫歯になる、蜜でできている、などです。

飴玉で、伏線を作るとすれば、伏線の表面として、甘いことを書いて、伏線の裏面として、虫歯になることを書きます。すると、飴玉の特徴の違いから、違った印象を受ける、伏線の表裏ができました。この工程が、伏線を作る工程です。

詳しく書けば、

1,伏線にするものを決める(飴玉)

2,伏線にするものの特徴を出す(甘い、固い、虫歯になるなど)

3,伏線の表面と裏面のそれぞれのエピソードを決める(表面が、飴玉が甘くて美味しいというエピソード、裏面が、飴玉を食べ続けたせいで虫歯になってしまったというエピソード)

4,ストーリーの前半で、表面の「飴玉は甘くて美味しい」という内容のエピソードで伏線を張る。ストーリーの後半で、裏面の「飴玉を食べ続けたせいで虫歯になった」という内容のエピソードで伏線の回収をする。

同じ飴玉でも、見せ方の違いから、読み手に違う印象を与えます。この場合、最初は飴玉は甘いと見せておいて、後半で、飴玉のせいで、虫歯になったと書けば、飴玉という共通点から、伏線を張ると回収が完成します。

このように、伏線の表裏の印象の違いから、伏線を作る方法が、伏線表裏複眼法です。

もう1つ具体例を出しましょう。たとえば、「一緒の墓に入ろう」という発言の伏線を作ります。

1,伏線にするものを決める(「一緒の墓に入ろう」という発言)

2,伏線にするものの特徴を出す(プロポーズの言葉、終活の言葉、冗談、墓を買うときに言う、愛人を口説くときに言う、ストーカーの殺害予告など)

3,伏線の表面と裏面のエピソードを決める(表面が恋人に向かってプロポーズを言うというエピソード、裏面が主人公がストーカーになって言う殺害予告のエピソード)

4,ストーリーの前半で、表面の「一緒の墓に入ろう」と恋人にプロポーズする伏線を張る。その後、恋人から断られて、主人公はストーカーになってしまう。ストーリーの後半で、伏線の裏面の伏線の回収をする。ストーカーになってしまった主人公が「一緒の墓に入ろう」と言って、恋人を殺し、自分も死ぬ。

どうでしょうか。同じ、「一緒の墓に入ろう」という言葉でも、プロポーズと殺害予告では、雲泥の差がありますが、読み手は、共通点から意外性や面白さを感じると思います。

こんな感じで、伏線にするものの特徴を出して、伏線の表面と裏面に、配置して下さい。簡単にできると思います。表面が、伏線を張るにあたり、裏面が伏線の回収にあたります。

伏線の数について

作品の中で、いくつぐらい伏線があるといいか、その目安を書いていきます。

たとえば長篇小説の『さぶ』の伏線を数えました。だいたい40個の伏線がありました。そして、同じ伏線を何度も使い回す演出があります。

それをふまえて、合計を出すと、1回のみの伏線を張るとその伏線の回収+複数回の使い回しの伏線を張るとその伏線の回収の合計で、122でした。

つまり、長篇小説では40個の伏線を用意して、それを張ったり、使い回したり、回収するようにして120ぐらい作品に出して下さい。

短篇小説の場合では、たとえば山本周五郎の『梅咲きぬ』では、伏線は8個でした。

それをふまえて、1回のみの伏線を張るとその伏線の回収+複数回の使い回しの伏線を張るとその伏線の回収の合計は、20個でした。

つまり、短篇小説を書く場合は、8個の伏線をあらかじめ用意し、伏線を張ったり、使い回したり、回収して、20ぐらい作品に出して下さい。

伏線を作るためのチェックリスト

いきなり伏線になるものを出しなさいと言っても、すぐには思いつかないものです。

そこで、私が過去に、『さぶ』を分析してわかった、伏線になったものや、その特徴を、紹介します。ただ、そのままだと、『さぶ』の真似になってしまうので、抽象的な言葉に変えてあります。

伏線を作る際の、チャックリストとして、その言葉から思いつくものを、伏線にして下さい。

○伏線になるものは、「物品、行動、人物、家族、欠点、発言、癖、体の変化、願望、病気、比喩、噂話、特技、場所、生い立ち、特徴、過ち、仕事、言葉、謎、顔や身体、目標、物、病気、恋愛、相談」
○伏線の特徴は、「 親切、行動、感情、思考、過去、行動の意味、感謝、謝罪、人間の変化、体の変化、状況の変化、再会、事件の手がかり、性格、矛盾、嘘と真実、羨望、対比した場所」

参考文献『さぶ』山本周五郎 山本周五郎長篇小説全集 第三巻 新潮社

具体的な伏線を張ると回収の作り方

全ての説明が終りましたので、改めて伏線表裏複眼法による伏線を張ると回収を作ってみましょう。

1,伏線にするものを決める→チェックリストの伏線になるものから選ぶ。ここでは、物品にします。物品から思い浮かぶものとして、欠けたコップにしましょう。

2,伏線にするものの特徴を出す→チェックリストの伏線の特徴から、嘘と真実にします。欠けたコップの嘘と真実とは何かを考えます。たとえば、コップが欠けたと嘘をついたとか、コップは欠けてないという嘘とか、お母さんのコップを欠けてしまったという真実とか、本当はお兄さんがコップを欠けさせたという真実とか。

3,伏線の表面と裏面のそれぞれのエピソードを決める(表面が、主人公がお母さんのコップを欠けさせてしまったと嘘をつくエピソード、裏面が、本当はお兄さんがコップを欠けさせてしまったというエピソード)

4,物語の前半で、主人公がお母さんのコップを欠けさせてしまったと嘘をつき、お母さんから怒られる。後半で、でも、本当はお兄さんがコップを欠けさせていたと真実が判明し、それだけ主人公はお兄さんのことが好きなのだとわかる。このように、伏線を張ると回収を、実際の作品に配置して終わりです。

こんな感じで欠けたコップという共通点から伏線を張ると回収が完成しました。

○以下が伏線表裏複眼法のテンプレです。宜しければ伏線を作るときなどに使用して下さい。

1,伏線にするものを決める→チェックリストの伏線になるものから選び、思いつくものをあげていく。

2,伏線にするものの特徴を出す→チェックリストの伏線の特徴から選び、1で思いついたものと組み合わせて、思いつくものをあげていく。

3,伏線の表面と裏面のそれぞれのエピソードを決める。2で出た特徴を、表面(伏線を張る)と裏面(伏線の回収)に配置する。

4,実際の作品に表面と裏面を配置して終わり。

まとめ

1,伏線は簡単に作れる。

2,伏線はご都合主義を回避し、面白いと思わせる技法です。

3,表面と裏面の印象の違いから伏線を作る伏線表裏複眼法

4,伏線の数は長編で40個、短編で8個。

5,伏線を具体的に考えるときにはチェックリストを使う。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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